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スマイルボディの 松尾 です。

スマイルボディの整体は「ゆらぎリリース整体」という施術法を使いますが、最も得意とするのが「首こり」のケアです。

腰痛や肩こりと違って「首こり」が怖いのは、首には頭と繋がる太い動脈・静脈・神経が通っていて、首の筋肉の緊張がそれらを圧迫し、脳・目・鼻・耳への血行不良、副交感神経の働きの低下を招き、多くの重大な不調を引き起こすことです。

首こりの場所は、大きく分けて「首の横」と「首の後ろ」の2か所にあり、その場所により重大な不調の内容が変わります。

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首の横の筋肉のこり

首の横の筋肉(胸鎖乳突筋など)が緊張するとその下を通っている頚動脈・頚静脈を圧迫して、頭へ行く血流・頭から出る血流が阻害され、脳・目・鼻・耳への血行不良により、偏頭痛、視力低下、かすみ目、眼精疲労、花粉症、鼻炎、耳鳴り、顎関節症、肌・髪の毛への影響 等々、色々な不調を引き起こします。

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首の後ろの筋肉のこり

首の後ろの筋肉(僧帽筋・頭半棘筋など)が緊張すると、その下を通っている神経を圧迫し緊張型頭痛に始まり、自律神経のバランスを整える箇所を圧迫して副交感神経の働きが阻害され、自律神経失調症、心の病まで引き起こすといわれます。

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今回は、この「首の後ろのこり」と「心の病(うつ症状)」の関係について、東京脳神経センター理事長の松井孝嘉 医学博士への日経BPネットのインタビュー記事をご紹介します。

スマイルボディには多くの首こりのお客様が改善のためにお見えになりますが、首こりが重傷で、かつ、「心の病」の治療もされている方には、まず東京脳神経センターでの検査をお勧めしています。

 


 

日経BPネット
2016年2月23日

「うつ症状」の原因は、首のこりだった!?
首こりが「うつ」と「体調不良」をひきおこす 新疾患、頚筋症候群!

長時間のデスクワークやスマホの見過ぎで、肩や首の痛みが慢性化している人は少なくない。
でもこうした「こり」を放置しておくと、知らず知らずのうちに、とんでもない病気を誘発することになる。
とりわけ気になるのが、近年、増え続ける「うつ症状」と「首こり」の関係だ。
首の不調がなぜ、こうした病気の原因となっていくのか。
そのメカニズムについて、今回から3回にわたって検証していく。

監修:松井孝嘉・医学博士
(東京脳神経センター理事長)
構成:宇都宮ミゲル

首のこりは、副交感神経の働きに変調をもたらす

パソコンやスマートフォンを日常的に使用することで、我々は知らず知らずのうちに「うつむき」姿勢をとりがちだ。
そのため、肩や首には疲れがたまる一方で、慢性的な肩、首のこりは現代病といっていい。
ところが肩や首のこりに対して我々が取る対策の多くは、自分の手でもんだり、指圧や鍼(はり)による治療を受けたりといった程度。
こうした悩みを完全に解決する方法などない、というのが一般的な認識だろう。
これに異を唱えるのが、松井孝嘉医師だ。

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「1978年首こりが副交感神経の失調を起こすことに気が付きました。
その後、30年近くをかけて、試行錯誤を繰り返して2005年に首こりの治療ができるようになりました。
今では適切な治療を施せば、首のこりは治すことができます。
そのことをほとんどの医師が知りません。
人間の体において、首がどのような役割を持っているかを知り、首のこりが大きな病気のひきがねになりかねないことを多くの方に知っていただきたい」

松井医師によれば、そもそも、肩こりと首こりが混同されている点に問題があるという。

「首こりという言葉は40年近く前に、肩こりと区別する必要ができた時、日本語になかったので私が作ったものです。
肩こりを訴える患者さんの多くが、実は、肩と首それぞれに問題を抱えています。
肩はどれだけこっていても神経症状を出しませんが、首のこりは全身の不調を出現させます。
首の後ろには自律神経の副交感神経センターと私が名付けた特別の部位があるからです。
つまり、この部位の異常は副交感神経の働きに変調をもたらす。
これにより、実に多くの重大な病気につながることも少なくありません。
首のこりから発症する病気のなかでも、最も怖いのがうつ症状でしょう。
このことはまだ広く知られていません」

パソコンやスマートフォンに向かう時間が長いため、
首に痛みやこりを感じる人は多い(写真:MM4 / PIXTA)

 

首のこりを治せば、うつ症状は消えていく

様々なストレスにさらされる現代社会において、世界中で増え続けているうつ病。
松井医師によれば、首のこりこそが、大部分のうつ病発症の元凶だというのだ。

「うつ病には大きく2つあり、1つは精神病のうつ(大うつ病)、もう1つが自律神経うつ(頸筋性うつ)と呼ばれるものです。
精神病のうつは、まだ原因も治療法も解明されておりません。
後者の自律神経うつは首のこりが発端となって生じるうつのことを言い、東大の脳神経外科と神経内科のOBの医師10名が集まって東京脳神経センターグループで首の診療を行っています。
その診療の結果から考察すると、一般的にうつ病とされている患者の実に90%以上が自律神経うつだと推定できる。
これはパソコンやスマホの普及により、首の筋肉を痛めることでうつが急増しているからです。
つまり、首のこりを治すことで多くのうつ病患者が病気を克服できるわけです。
東京脳神経センターで驚異的治癒率でこれを実証しております。
最近、この新疾患プロジェクトチームに加わった東大の精神科OBで2人の著名な精神科医もどんどん完治してゆくうつ症例をみて、腰を抜かすほど驚いたと言っております」

松井医師がこの自律神経うつの克服に力を注ぐ理由は、ズバリ、この病気が自殺とつながりやすいからだ。

「精神疾患の大うつ病患者が自殺する確率は約15%とされていますが、自律神経うつが重症になってくるとほぼ100%の患者が『いつ死のうか』と考える状況に陥ってしまう。
自律神経うつでの自殺理由は、従来の精神病うつとは全く異なっています。体調不良の症状がどこの病院へ行っても治せないので、『この症状が死ぬまで続くのであれば、いっそ死んだほうがまし』と思ってしまうのが理由です。
治せる治療法があることを知ったら、直ちに自殺願望は止まります。
うつむき姿勢が原因で起きる自律神経うつで自殺が多いことで、作家の自殺が多いことの理由を説明できるのではないでしょうか」

また、自律神経うつの患者が精神科での治療により自殺に追い込まれる危険性があるともいう。

「うつ患者が精神科で処方される抗うつ剤は、行動力を後押しする作用がある。
ですから、本当は自律神経うつで何もする気が起きなくなっているところへ、どんどん抗うつ剤を飲まされて行動力が増し、自殺に至るケースが増えています。
大きな社会問題です。
うつ症状があるからと言って、安易に抗うつ剤を処方するのは危険です。
特にSSRI、SNRI、NaSSAなど新しい抗うつ剤を処方する時は十分な考慮が必要になってきます。
現に、SSRIのパキシルを処方されて殺人事件を起こしたケースがあります。
自律神経うつは、頚筋が原因で起きる疾患で、従来の精神病のうつ病ではないということを、精神科医は理解しておいてほしいと思います。
東京脳神経センターでは精神科で治療を長く受けて治らなかった自殺寸前の患者さんをたくさん正常に戻しております。
そして、本人が『私、生まれ変わりました』と言うほど元気になり、笑顔がいっぱいでニコニコして生還しているのです」

 

うつ症状を感じたら、首のこりを疑え

表面上は同じ病気のようにも見える従来のうつ病と、自律神経うつ。
しかし、その症状をつぶさに見ていくと違いがよくわかるという。

気分が塞ぎがちになるといった精神症状と不眠、倦怠という身体症状はどちらも同じだが、自律神経うつでは食欲不振の症状が出ることはあまりない。
自律神経うつの場合は、体のあちこちに明らかな変調をきたす。
気分がすぐれない症状と同時に、ドライアイやまぶしいなど目の症状や、微熱や動悸、ドライマウスをはじめ、のぼせ、血圧不安定、汗が出やすい、疲れやすいなど体調不良が表れる。こうした症状を感じたら、それは自律神経うつである可能性が高い。
自律神経の狂いが、体のあちこちで異常な状態をつくりだしているからだ。

また、「自律神経うつでは、精神病の大うつ病によく見られる理由のない悲しみや涙が出るというような症状は見られませんので、これも判別の大きなポイントと言えます」という。

「東京脳神経センターでは近年、急増しているうつ病の大半は、自律神経うつだと考えています。
これは、パソコンやスマホが引き起こしている新しい疾患、『頚筋症候群』が急増しているからです。
ほかの精神科でうつ病だと診断され、長年治療を受けても、一向によくならないということで東京脳神経センターに来るようになった患者さんが多いのです。
東京脳神経センターを受診する患者さんのほとんどがうつ症状を持っており、精神科、心療内科を何カ所も受診しております。
こうした自律神経うつの患者さんを診て、首のこりを改善していくと副交感神経が働きだし、驚くほど全ての症状が消えてきます。
現在の精神科、心療内科では、急増している自律神経うつに対し抗うつ剤と心理療法だけで対処しています。これで、効果がなければ電撃療法を行う場合もあります。
自律神経うつはもともと、首の筋肉に原因があるわけですから精神科で治すことはできないのです」

「東京脳神経センターの医師の間では、この頚筋症候群の誰でも知っている典型例は雅子妃だということが常識になっています。
報道された1500以上の雅子妃の症状を東京脳神経センターのスタッフが分析した結果から、このような見地に立っています。
首の筋肉に原因があるわけですから、精神科医が主治医では治すことはできません。
頚筋症候群という新しい疾患が発見され、それは治療可能なのです。雅子妃と同じか、似た症状の患者さんが次々完治しているのです。
我々の治療実績を基に分析してみると、雅子妃も98%の確率で完治可能と言えます。
報道されている雅子妃の症状に似た患者さんや、精神科に通院しても体調不良を伴ううつ症状が改善しない場合は一度、首が原因でないかと疑ってみることをお勧めいたします」

 

重い頭を支える首は、人間の急所でもある

それにしてもなぜ、首のこりが自律神経のはたらきを狂わせ、うつ症状まで引き起こしてしまうのか。そのメカニズムについて松井医師に聞いていく。

「人間の脊柱には頚椎、胸椎、腰椎があります。
胸椎は胸郭との連結によって支えられていますが、頚椎と腰椎は細く不安定なものなんです。ですから首と腰はトラブルを抱えやすい。
さらに、腰の筋肉は大きく安定性があるのに比べ、首の筋肉はどれも細くてきゃしゃで問題が起きやすいのです」

首の筋肉は、ひとつひとつが細くて弱い。
おまけに大きく伸びたり縮んだりといった伸縮性に難もある。人間の頭部は約6kgほどあり、これは大きなスイカの重さにも匹敵する。
これほど重い頭部を細い首が支えているわけだから、当然、知らずのうちに負担がかかっているのだ。

しかも現代人はデスクワークやパソコン、スマホなどの画面を見入る行為など、長時間、うつむき姿勢を取る生活が日常的になってしまった。
そのため、首周辺の筋肉が疲労して硬くなりやすく、血流が悪くなり、筋肉そのものが変性していってしまう。
血流が悪くなることで、水と二酸化炭素に分解されるはずのブドウ糖が酸素不足のため、乳酸になる。
そのことで筋肉の中は酸性になり、こりが生じるわけだ。

「首の筋肉が変性して硬くなると、最終的にはとても、筋肉とは思えないほど変化して骨か石か鉄のように硬くなり驚くほどです」

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首こりからうつ症状へといたるプロセス

「今までに10万人を超える首こりの症例を診てきました。
首の筋肉が異常を起こすと、副交感神経が働かなくなった時の症状が出てきます。
首の筋肉を治療して正常に戻すと、副交感神経の異常により引き起こされた症状がとれます。
首こりが副交感神経失調を起こすことは、数多くの症例で臨床的に実証されているのです」

自律神経は内臓の働きや心拍数、血圧や呼吸などをコントロールしている。
生命維持など人体の営みを正常に保つため重要な役割を担っている。
そして、自律神経は通常、首まわりのしなやかな筋肉に包まれている。
ところが、ひとたび首こりになれば、固まった筋肉に圧迫され、本来の機能を失ってしまう。
それゆえ首こりは肩こりよりも怖いと、松井医師は強調する。

「交感神経は活動時や緊張時に働き、副交感神経はリラックス状態や眠っている時に働く。
首こりになると、このうち副交感神経がうまく働かなくなるのです。
これは言わば、ブレーキを失った車のような状態。体のあちこちに不調が表れ始めます。
その中でも、最も注目すべきは疲労です。
私の研究で35年前に副交感神経と疲労が一体となっているほど密接な関係にあることが分かりました。
副交感神経が働かなくなると、疲労が出ます。
当センターを受診する患者さんのほとんどが問診表の疲労のところにチェックがつきます。
首の筋肉の異常で起きる頚筋症候群では、全身に疲労が起こりますが、特に首・肩・背中の疲労がうつを起こす重要なポイントだということが、数多くの我々の臨床例から分かりました」

首の筋肉がこり、自律神経に支障をきたした時、まず表れるのが頭痛やめまい。
加えて、自律神経失調症に悩まされることになる。
自律神経失調症によって不調を感じるのは体のほぼ全域だ。

「不定愁訴と同時に、うつ症状が表れる。
こうした状態に陥っている現代人は驚くほど多いのですが、これが首こりを原因としたものだと診断できる病院がほとんどありません。
これは、全く新しい疾患群です。
副交感神経を治せば治りますが、世界中で副交感神経を治せる病院はないようです。
その証拠に、今まで当センターで治したフランス、イギリス、オランダ、ノルウェーなどヨーロッパの国々やアメリカから訪れた患者さんに聞くと、自分の住んでいる国でいろいろの病院を受診したが、どこも治してくれるところはなかったので、はるばる日本まで来たと言っています」

「焦燥感、冷えのぼせ、目の不調、倦怠などを感じ、病院に行けばいわゆる『不定愁訴』と診断されることも多い。
診断がつかなかったり、誤診されることも多い。
小さな不調が次から次へと襲ってくるのです。
整形外科、耳鼻科、眼科、循環器科、消化器科、脳神経外科、精神科というように多数の診療科の症状が出るのがこの頚筋疾患群です。
ところが症状ごとに診療科や学会がそれぞれ分かれているので、この頚筋症候群を医師に知らせる場がないのが問題です。
ほとんどの医師が頚筋症候群を知らない理由が、ここにあります。
以前、各学会をまとめた日本医学会総会が東京で開かれる際に、この頚筋症候群について発表することを当時の矢崎会頭に提案したところ『それはいいことだ』と賛成してくれたのですが、変な横槍が入り発表は中止になりました。
もっとも、この総会自体が東日本大震災が発生したことで中止となり、結果的には同じことでしたが……」

松井孝嘉氏
東京大学医学部卒業後、アルバート・アインシュタイン医科大学での脳腫瘍研究を経た後、ジョージタウン大学で世界初の全身用CT開発などにも従事。
帰国後、大阪医科大学助教授、帝京大学客員教授を経て、松井病院理事長、東京脳神経センター理事長を務める。
30年以上もの間、首の研究を続け、自律神経失調症治療の歴史に飛躍的な進歩をもたらした。
「慢性疲労は首で治せる/角川書店」「首は絶対にもんではいけない!/講談社」など著書も多数。


 

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スマイルボディ
代表 松尾さとし